熊本城 / 熊本県
日本三名城のひとつといわれる熊本城は、加藤清正が慶長6年(1601年)から7年の歳月をかけ築城した天下の名城です。
その構えは豪壮雄大で、当時は大小天守閣はじめ、櫓49、櫓門18、その他の城門29を数え、実戦を想定した巨大要塞でした。自然の地形を利用した石垣は、敵に対する備えでもあり、明治10年の西南戦争では、薩摩の大軍を迎えて50余日の籠城に耐え、難攻不落の名城の真価を発揮しました。
しかし、薩軍総攻撃の3日前、原因不明の出火により、宇土櫓はじめ11棟を残し主要な建物を焼失しました。
現在の天守閣は昭和35年に再建されたもので、内部は熊本市立熊本博物館の分館となっており、肥後歴代藩主の武具や調度品のほか、西南戦争の資料などを見ることができます。
城の概要
通称、呼び名 | 銀杏城 |
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城郭構造 | 梯郭式平山城 |
天守構造 | 3層6階 |
築城主 | 加藤清正 |
築城年 | 1607年(慶長12年) |
主な城主 | 加藤家2代、細川家11代 |
指定文化財 | 国宝・重要文化財(宇土櫓など11の櫓、不開門、長塀)、特別史跡(熊本城跡) |
インフォメーション
営業時間 | 4月~10月=8時30分~17時30分、11月~3月=8時30分~16時30分 |
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電話番号 | 096-352-5900 |
定休日 | 12月29日~12月31日 |
費用 | 高校生以上500円、小中学生200円。「旧細川刑部邸」との共通券=高校生以上640円、小中学生240円 |
周辺地図
熊本城は別名「銀杏城」(ぎんなんじょう)と呼ばれています。その名の通り、天守閣前に大イチョウがそびえていて、11月中旬頃から見ごろを迎えます。
二の丸公園にもイチョウがたくさん生えていて、緑の芝生に黄金色の落ち葉が広がる様子はまた趣きがあります。
ちなみに熊本城にイチョウが多いのは、籠城戦になった時の食糧確保のために加藤清正が植えたためと言われています。